秋の古本市散歩 at 百万遍知恩寺
11月4日、秋の古本祭りに行ってきました。
京都と言えば歴史に文化に美味しいもの、なんでもあります。ですがそれと同時に学生の街でもあります。そのためかどうかは知りませんが、古書店が多いです。
京都古書研究会という素敵な名前の組織では年に数回の古本市を催しており、今回は秋の古本祭りに出かけてみました。京都古書研究会では京の古書三大祭りと称して「春の古書即売会」、夏の「下鴨納涼古本まつり」、「秋の古本祭り」を開催しています。詳しくは古書研のサイトをご確認ください。
場所は百万遍交差点近くにある知恩寺境内です。近くには天才・秀才の巣窟「京都大学」があります。電車で行くなら京阪出町柳駅が最寄りになると思います。
出町柳駅を出てすぐの大きな交差点を鴨川と反対方向(東)に進んでいくと見えてきます。境内に入る前から古書店がちらほらと現れ、歩道にあふれる古本達が古本市気分を盛り上げてくれます。
出町柳からくると左手側に大きなお寺の門が出てきます。街中に大きなお寺が自然と存在しているところが、京都市内の愉快なところ。
入り口には看板があるので分かりやすいです。それぞれの本屋さんごとに特徴があったりなかったり。
ジャンルで分けられている場所もあれば、「ここにあるのは全部100円!」みたいに値段で分けられているものもあります。山の本、、、。読みたいけど、読んだら山に登りたくなってしまう。困った。
しかしこの本棚は便利ですな。撤収時にはそのまましまえる。今度なにかに応用してみたいものです。
台燈篭?の下にまで並べられた本の数々。
今回の戦利品。合計300円!
この塩野七生さんの本が好きなので、見つけたらすぐに手に取ってしまいます。イギリス国営放送BBSのドキュメンタリーでユリウス・カエサルのガリア戦記を特集していました。「かっこいい!でもカエサルについて何も知らない!」と思い、文庫本で43巻もある「ローマ人の物語」を読んだのが出会いです。
ローマは1200年(東ローマ帝国も含めれば2000年)も続いた国です。そんなに長く続いたのも、ユリウス・カエサルのような非凡な人間に常に恵まれていたからではなく、挑戦とダメージを最小限に抑える工夫を続けてきた結果です。歴史には物語・組織論・人間関係論・政治論、その他すべての学びがあります。気が向いたら手に取って読んでみてください。
「作者を応援したいなら本屋で買え」と言われそうですが、懐事情もあってごめんなさい。