大和盆地イッキ見ハイキング!+スイーツ 二上山@奈良県葛城市
天高く馬肥ゆる秋。ごはんが美味しすぎて肥ゆるのは馬だけじゃない、今日この頃です。
先日、天気も良かったのでハイキングに行きました。今回の目的は「お昼ご飯を美味しく食べる」。家にあった竹の皮におにぎりをくるんで向かったのは二上山です。
二上山は奈良県葛城市にある山で、その名の通り2つの頂上があります。雄岳(517m)と雌岳(473.9m)が並び、関西のロングトレイルであるダイヤモンドトレイルの一部を担います。南側には日本最古の官道である竹内街道が通り、鎌倉時代後期には楠木正成の築いた二上城(雄岳頂上はその城跡)があるなど、古くから地元の人々に近い存在であり続けています。
アクセス
最寄り駅は近鉄南大阪線の二上神社口(JR大阪駅から1時間ほど)です。駅のホームから山が見えるので、迷うことはないと思います。登山口までも1㎞ほど。
行程
二上神社口駅(近鉄南大阪線)→二上山登山口→雄岳→馬の背→雌岳(休憩)→岩屋峠→当麻寺北分岐→当麻寺駅(近鉄南大阪線) 全5時間程度
二上神社口駅から登山口へ
さb、、、風光明媚な田園地帯を貫く鉄道に乗って、出発地点となる駅へたどり着いたのは10時頃。平日のお昼前の駅は静かです。駅の南西側に目をやると小さな山が目に入ります。これが二上山。左側にある小さいのはまた別の山です。あんなにアップダウンないのでご安心を。
駅にはハイキングコースマップも設置されているので、分かりやすいですね。てかこんなにあったんや。コース、、、。
ダイヤモンドトレイルの起点となる屯鶴峯(どんづるぼう)から登るなら、隣の二上山駅から行くほうが近いです。単純に二上山だけに登るならこっちの駅から。
山の方向に向かって歩いているとそこら中に看板があるので、道に迷うことなくたどり着けます。まぁ市街地で迷う人は山登りしないほうが、、、とも思いますけど。
突き当りにある二上神社の左側の道に沿って登っていくと、登山口に到着です。近畿地方の面白いところは、どこに行っても神話や天皇、歴史上の人々のゆかりの地があるところです。とはいえ大和の神話なので、いずれは出雲や諏訪の神話にも触れて古代世界の妄想に浸りたいなとニヤニヤしています。
登山口です。イノシシ除けのゲートがあります。解放厳禁でお願いします。
登山道(登山口から雄岳へ)
階段がしっかりと整備されているので、難なく登れます。楽ちんです。
どんぐりって懐かしくていいですよね。このあいだBSのサバイバルクッキングでどんぐりを食べている人がいた、、、。カラメルソースであえてフロランタン的な?そんな豪華じゃないけど。チョコなしのスニッ〇ーズ。そんな豪華じゃないけど。
天気がよかったので木漏れ日MAXのなか歩けました。紅葉はまだそんなに進んでいない様子です。低山なのでまぁこんなもんでしょう。遠くから保育園児?達の声が風に乗って届きます。遠足日和でよかった。
雄岳山頂
雄岳の山頂にはびっくりするくらい何もありません。大津皇子のお墓くらいです。眺望もないので、お昼ご飯は雌岳に行くまでのお預けです。ここまでコースタイムで2時間弱。普通に歩けばそんなにかかることもありません。
馬の背・雌岳
馬の背です。ここもやっぱり眺望はそんなに。地図では売店の表記がありますが、開いているのを見たことがありません。茶店跡(遺跡)なのか、、、。(右側の小屋が茶店、左側はトイレ)
気を取り直して雌岳への登りです。道は整備されているので、ここも全く問題なし。知らないおじさんから「何かの下見ですか?」とよく声をかけられました。「しゅしゅしゅしゅ趣味です!」とだけしぼりだしました。(登山日時点では無職)。
頂上直下のもみじ。この一本だけ真っ赤で燃えているようです。風の通り道かこの木の個性か?我が道を行く姿に惚れました。
いぇーい!到着!雌岳の頂上は開けているので、大阪と大和盆地をイッキ見できます。
大阪側の景色。北に連なる生駒山系からの六甲山系、反対側には大阪湾と一望できるので日本地図スケールの景色一望できます。なんかグーグルマップの気分です(意味不明)。
奈良方面の大和盆地です。万葉集にもうたわれた大和三山と呼ばれる畝傍山(うねびやま)、香具山(かぐやま)、耳成山(みみなしやま)がにょきにょきと生え、面白い景観んです。初代神武天皇の御陵?お墓?がある橿原神宮や、日本最古の神社と言われる大神神社(おおみわじんじゃ)もこの写真のなかに入っています。
お昼ご飯
読者諸賢に改めてお伝えするまでも御座いませんが、しばしお時間を頂戴します。今回の目的は一つ、おいしいお昼ご飯を食べることであります。職業:穀潰しの小生が何を偉そうにとおっしゃられるのは痛いほどわかりますが、しばしお付き合いをば。
じゃーん!竹の皮弁当。中身はおにぎりと沢庵だけです。シンプルに。
竹の皮はおにぎりを包む1時間前くらいから水につけて準備します。ちょっと柔らかくなるので、曲げた時の損傷を防ぐことが出来ます。お弁当を包むひもは竹の皮の両端の繊維を割いたものです。
ラップと違って湿気が逃げるので、べちゃべちゃにならずに美味しいおにぎりが楽しめます。詳しいことは最強のごはんサイト。白ご飯.comをご覧ください。
今回のおにぎりの具は、石川県輪島地方のお土産「とうがらしみそ」です。葉唐辛子の辛みが甘めのお味噌と漬けられているので、優しいピリッと感とお味噌のうまみ、ゴマの風味が食欲をそそります。少し汗をかいた体に染みる、みそおにぎりになりました。
雌岳頂上で1時間ほど休憩し出発です。
下山(岩屋峠を経て当麻寺駅方面へ)
ぼちぼち下っていると蜘蛛の巣が!久しぶりに見たのでちょっと感動してしまいました。見たくない人はごめんなさい。気を付けてください。
ダイヤモンドトレイルの分岐。ここから金剛山系を南にずっと下っていくコースです。総延長50㎏くらいあるはずです。全山縦走してみたいなぁ。
なんか横顔に見えなくもない木の断面。ロールシャッハ検査みたいに見えなくもない。何が見えたか言われても、なんとも言えない、、、。
季節感は無いですが、苔。
蜂がとんでいるので、このあたりは気を付けてくださいね。
柿が色づいてきましたね。秋を感じさせる景色です。多分渋柿。
あ!赤とんぼ!秋やねぇ~。
下山後のおやつ(中将餅)
下山後は近鉄当麻寺駅から帰ります。その前にちょっと寄り道して中将餅でも食べて帰りましょうかね。
中将餅セット(300円)。よもぎの香りとあんこの甘さがマッチしていておいしいです。持ち帰りは2個(180円)から。冬季にはぜんざいもあるみたいなので、また行かねば!室内と中庭の席があり、駅前とは思えないくらい静かな空間でくつろげます。
おわりに
高い山もきれいですが、近所の山もいいもんです。関西には2000mを超える山はありませんが、その代わり誰かのお城になっていたり、身近な信仰の対象となっています。
地元大阪でも「古市・百舌鳥古墳群」が世界遺産に認定されるなど、日本の古代世界への関心が高まっています。日本の歴史教科書では「どんぐりと狩猟、竪穴式の縄文時代からなんやかんやで聖徳太子」ですが、そのころの推古天皇で33代目です。平城京に遷都されるまで、関西中にその存在を歴史として残しています。
歴史あるいはご先祖さまの声に耳を傾ける為にも関西の低山ハイキングにぜひチャレンジしてみてください。